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プロのようにおしゃれな子供写真の撮り方 (ご自宅&公園編)

はじめに:パパ・ママカメラマンが増えている!


写真引用:freepik.com

子供の成長は本当に早いもの!小さな体で一生懸命に動いている姿や、思わず笑顔になってしまう可愛い仕草にパパママはメロメロ〜。そんな我が子を見ているだけではまらなく、「可愛らしいこの瞬間を写真に残しておきたい」と思うのは一度や二度じゃないはずです。

しかし、いざこの表情を可愛く撮ってみようと気合を入れても、全然こっちを見てくれなかったり、あぁ〜逃してしまったとか、逆にカメラを意識して固まってしまったりなどなど・・・お悩みの声も。

最近はスマートフォンの普及で、必ず立派なカメラじゃなくても携帯のカメラや編集機能付きのアプリなどの普及でおしゃれな写真を残すツールがかなり増えているので、SNSなどで我が子の可愛い瞬間を自慢したい!と思うお母さん、お父さんも多いのではないでしょうか。

今回の記事では、プロがおすすめするカメラ選びや設定方法から、お家でも自然で可愛らしい子供写真が撮れるプロのコツをご紹介します。

 

子供撮影時のカメラ選びは、「高機能」より「機動力」を重視して!

子供の写真を本格的に撮る!旅行の思い出をおしゃれに残したい!という意気込みで、最初から重ったい一眼レフカメラに手を出すお父さん、お母さんを多く見てきました。しかし、大半は引き出しの奥に閉まったまま、(または棚の上に飾られたまま)運動会のような年に一度の行事でやっと出番が来るようなケースが多いのが現実ではないでしょうか。

高機能のレンズ交換式一眼レフカメラは、値段も値段ですが、いざ手に入れてもその大きさと重さのせいでだんだん出す機会が減ってしまう上に、使い方に慣れていないとスマートフォンよりも劣る結果物になりがちです。

買うときはセンサーだの、画角だの、頭を抱えて色々悩みますが、実際にどこに飛んでいくか先が読めない子供の写真を撮るときは、その全てが無用の長物になる場合が多いからです。

写真引用:youtube(www.youtube.com

もし、今から子供の写真を撮るカメラをお探しなら、プロがおすすめするのは「高機能」よりも「機動力」を注視すること!カメラを入れるためにわざわざお出かけ用のバックを大きくする必要はありません。

特に子育て真っ最中のママなら、ただでさえ重っ苦しいマザーズバックの中に、何キロもするカメラを持ち運ぶよりはいつどこでも素早く手に取れるスマートフォンの方が断然おすすめです。

それでもやっぱりスマートフォンよりは深みのある表現がしたい!と思う方は、最近進化している高性能のコンパクトデジタルカメラや小型タイプのミラーレスカメラも検討してみてください。

写真引用:ビックカメラ公式HP

 

カメラの設定は「スピード優先」がおすすめ

子供の写真は、スピード勝負!と言っても過言ではないぐらい、プロの世界でもどれほど瞬時に反応できるかで写真の質が左右されます。活発に動く子供の動きについていくためでもありますが、予想できない安全事項に備えるためにも敏感に反応する必要があるからです。

なので、子供を被写体に撮影するときは、カメラの設定は「スピード優先モード」にして下さい。メーカによってローマ字の表記は異なる場合がありますが、TvまたはSモードと書いているのがスピード優先の設定になります。「スピード優先モーど」は躍動感のある表現をするためにシャッター速度を優先することで、他の絞り(F値)や感度(I S O)はカメラの自動設定に任せて写真が暗くならないように適切な明るさを保ちます。

手振れや写真が荒くなることを防ぐためにはやっぱり日光がたっぷりある晴れの日、明るい時間帯の撮影がおすすめです。カメラに手振れ機能がついている場合はこちらもお忘れなくONにして下さいね。

写真引用:Canon公式HP

 

プロの撮り方を真似してみよう        

撮影するカメラ、そして設定の準備が終わったらいよいよ本番ですね。

ここからは、プロのカメラマンが撮影の現場で取り入れている撮影のコツと、Instagramのフィーチャーサイトで優秀作品に選ばれたママパパカメラマンの作品をご一緒に紹介します。

※以下、写真引用はInstagramのフィーチャーサイト8月のクリスマス(@8__christmas)からの提供。

プロっぽい撮り方① 背景を一緒に写す

子供たちの写真を撮っていると、純粋で素直な表情の豊さに本当に癒されますよね。笑顔はもちろん、泣き顔さえも愛おしい我が子の表情を追っていると、いつの間にか顔ばかり写った写真ばかり残ってしまう場合も。しかし月日が経って振り返ってみると、「これいつの写真?」、「どこで撮ったんだっけ?」などなど首を傾げた経験、ありませんか。

どうせなら写真1枚に、「いつ/どこで/何をしたのか」、その思い出まで一緒に盛り込めたらいいのではないでしょうか。そのためには、人物の顔だけでなく、その人が立っている背景も一緒にフレームに入れる練習が必要です。

運動会なら、我が子の立ち姿だけ切り取るのではなく、スタートラインに並んでいるお友達の姿も一緒に写真に写してみて下さい。もっと生き生きとした臨場感が伝わるはずです。

キャンプのひとときを写すときは、鬱蒼とした森の木々の間で子どもが背伸びしている姿をローアングル(下から上を見上げながら撮影すること)で撮ることで、広々した森の豊かさを表現出来ます。

写真引用:Instagram(@8__christmas

 

プロっぽい撮り方② 大胆なクローズアップに挑戦

もちろんクローズアップが必ず必要な場面もあります。大粒の涙を流している姿や、夢中になって口いっぱいついてしまったショートケーキの生クリーム、「私もできるもん!」と自信満々に言ったけどやっぱりちょっと難しかったウィンクだったり・・・全てが見逃したくない決定的な瞬間です。

このように、顔や仕草にフォーカスをとことん当てて、インパクトのある1枚を残したいときは、大胆に顔だけ、または仕草だけ、目だけ、などポイントを掴んだ写真に挑戦してみましょう。きっと物語を感じる素敵な作品が生まれます。

写真引用:Instagram(@8__christmas

 

プロっぽい撮り方③食べるときこそシャッターチャンス

子供と食べ物は相性抜群!おいしいものを美味しくいただく。それは人間の本能です。大きな口を開けて、自分の顔ぐらい大きい塩おにぎりを豪快にたいらげる子供の顔から生き生きとした生命力を感じます。泥棒のように唇の周りを丸く包んだソフトクリームの跡はたまりませんよね。愛おしいその姿をしばらく眺めたくて、拭いてあげるのを後回して、ついカメラを探したりします。

また、ちょっと苦手な苦い食べ物を、レモンや梅干しなどちょっと大人な味に挑戦した顔もおうちならでは撮れる貴重な思い出なのでぜひ写真に残してみて下さい。 写真引用:Instagram(@8__christmas

 

プロっぽい撮り方④後ろ姿が狙い目

クローズアップや背景を取り入れた写真と魅力について説明しましたが、実際子育てをしていると、走り回る子供の後ろ姿を追うときの方が多いと思います。そんな時は、「あぁ〜こっちみてくれないかな」と「〇〇ちゃん〜こっちみて〜」など名前を呼んだりせずに、そのまま子供の後ろ姿をそっと切り取ってみるのも一つです。

見慣れた顔ではなく、子供の後ろ姿が物語る風景がきっと見えてきます。それは普段気づいてなかった子供の成長の姿だったり、大人には見せない子供本来の悩みや葛藤だったり・・・いつも面と向かって毎日を過ごしている親子の間でも以外な発見がきっとあると思います。

写真引用:Instagram(@8__christmas

 

まとめ:子供の写真は、演出よりは自然らしさが一番

ここまで、子供写真のプロも現場で取り入れている撮影のコツをいくつかご紹介しました。最後に子供の写真を撮る上で一番大事なことをお伝えしたいと思います。それは、子供の写真は演出より自然らしさが一番ということです。

スマホの方もプロ並みの一眼レフカメラをお持ちの方も、形は様々ですが、親御さんが我が子の写真を綺麗に撮りたい理由は、日々成長していく子供たちの今を形に残しておきたいからだと思います。だからと言って、今はやりの写真映えの撮影スポットに出かけたり、普段着慣れてないコスチュームや豪華な洋服を着せたりする必要はないと思います。

大人が気合を入れて「さぁ、撮るぞ!と声をかければかけるほど、子供はどこかでぎこちなさを感じているのかもしれません。いつだって、子供の純粋で素直な表情は感じるそのままを映してくれるからです。

まずは肩の力を抜いて、「上手い写真を撮る」のではなく「この子らしさを撮る」ことを意識しながら、これからも親子で「写真のある生活」をぜひ楽しんでいただけたらと思います。

写真引用:Instagram(@8__christmas