回りから「写真上手いね」、「センスあるね」とほめられた経験がある人なら「カメラマンになってみたい」と夢見たこと、あると思います。
実際趣味にしていた写真を仕事にしているカメラマンも少なくありません。好きを仕事にすること以上楽しいことはないですよね。しかし、カメラマンになるためにはどうすればいいのか、写真の専門学校に行くべきなのか?必要な資格は何か?など、どこから始めればいいのか疑問に思う方も多いと思います。
今回の記事では写真スタジオのカメラマンと思う皆様へ、「カメラマンになるために」何が必要なのか、現役プロカメラマン4人の答えを分かりやすくご紹介致します。
カメラマンになるまでの道のり
一般的にカメラマンになるための道は、専門知識を養うために写真関連の学校に進学したり、カメラマン養成スクールに入ったりする方ケースもあります。ですが、多くの場合色んな経験を積んでから、または偶然なきっかけでカメラマンになったという声も多く聞きます。
実際の声を聴いてみましょう。
写真関連の学歴は必要ですか?
A.(スタジオカメラマンAさん 30代・男性)
もちろん専門の知識を身につけたり、写真の歴史や本質に深く入ることがプラスアルファになると思いますが、自分を含め現役で活動しているカメラマン大多数は写真関連の学歴がないケースが多いです。それよりも大事なのは、どれほど「実歴」があるかによると思います。
「好きこそ物の上手なれ」という言葉があるように、自分の感性とアングルでどれほどのシャッターを切ったのかで、カメラマンの実力が定められると思います。カメラマンを目指している方なら、ぜひ足を運んで自分の世界観を作り上げて欲しいと思います。
必要な資格はありますか?
A.(フリーランスカメラマンBさん 20代・女性)
カメラマンになるための必ず取得しなければならない資格はありません。
私自身、写真の専門学校を出てしばらく大手チェーン店型スタジオに3年間努めました。学校に通ったこと自体は後悔しませんが、今振り返ってみると、学校で学んだことより現場でぶつかりながら身についたことの方が大きく感じています。
専門学校を出る出ない、資格の有る無しに関係なく、現場に出ると結局同じスタートラインになりますから。もし周りに悩んでいる人がいるなら迷わず「やりたいいことを先にやれ」とアドバイスしてあげたいです。
カメラマンになったきっかけは?
A.(ママカメラマンCさん 30代・女性)
子供の写真を趣味で撮っていた程度だった私がカメラマンの仕事にするようになったのは、子供の七五三の写真を撮りにスタジオに行ったのがきっかけでした。
スタジオには私のようにママをやりながらカメラマンをしている方も多く、趣味レベルでやっていたことが仕事になることで前よりレベルアップできたという声も聞きました。写真はこれからもずっとやっていきたいと思っていたので、将来は小さな自分のスタジオを持つのが夢です。
カメラマンの給料・年収・待遇について
資料引用:求人ボックス.com
カメラマンの給料・年収は、日本の平均年収と比較すると低い傾向にあるといいます。
というのも、カメラマンの中にはスタジオに所属されているカメラマンもいれば、フリーランスで活動しているカメラマンも多いからです。スタジオカメラマンとフリーランスの収入の違いについて、現役カメラマンの生の声をお聞きしました。
カメラマンの収入は?
A. (シニアカメラマンDさん 50代・男性)
今までどっちも経験してきました。
自分が初めてカメラマンになった時は、まだ写真スタジオ数も多くなくごく少数の有名カメラマン事務所に入れるかどうかでしたので、ほとんどの人がフリーランスカメラマンでした。フリーランスカメラマンの利点は自分で時間管理ができる点と、身動きが自由という部分ですが、その分収入面では不安定です。特にウェディング撮影などはいわゆる「シーズン期(春・冬)」以外は、撮影依頼件数にムラがあります。
若い時、経験としては良いですが、長くカメラマンの仕事を続けるならスタジオに所属することが収入面では安定していますし、長期的には自分のスタジオを構えることもできると思います。
最近ではウェディング撮影以外にも、子供写真スタジオなどカテゴリーもかなり増えてきたので、気になるスタジオの求人情報を積極的に調べることをおすすめします。
働き方・福利厚生・待遇は?
A.(スタジオカメラマンAさん 30代・男性)
最初はウェディングの前撮り、式場でのスナップ撮影をしていました。やはり写真撮影はサービス業の一つですので土・日・祝日の仕事がメインになります。若い頃は特に問題ありませんでしたが、子供ができてからは世間との休みが合わないことが少し大変になりました。
ライフワークバランスを考え、今は有給が撮れる子供写真スタジオに所属しています。長く続けたいなら、ある程度規模のある写真スタジオの方が、待遇面では安定すると思います。
写真引用:出張撮影 ラブグラフ(lovegraph.me)
気になる質問
フリーカメラマン VS スタジオカメラマンを比較
A.(フリーランスカメラマンBさん 20代・女性)
最初はどうすればカメラマンになれるかわからず、いわゆる大手チェーン店型スタジオに就職しましたが、決まった撮影しかできないことに飽きてしまいました。その後、野外撮影サービスのところにフリーカメラマンとして登録をし今に至ります。
個人的には過去の大手チェーンのスタジオ比べ、今のスタイルが自分に合っていると思いますが、その分リスクもあります。登録はされているものの、フリーなので収入面では不安定。カメラマンだけでは少し足りないのでアルバイトを並行しています。また、安定した撮影環境が確保できないため、天候や季節に左右されやすい部分も。
A.(スタジオカメラマンAさん 30代・男性)
スタジオカメラマンになって一番良いところは安定した収入、福利厚生、そして仲間たちと一緒に空間を作り上げていく楽しさです。フリー時代は何でも一人で解決しなければならなかったので、自由度が高い分、限界も明確にありました。
スタジオと言っても社風は様々だと思いますので、一概には言えませんが、これから就職活動をするならば写真の雰囲気やサービス以上に働いている人々の顔が見えるところが良いと思います。大手チェーンよりアットホームな雰囲気のハウススタジオなら、スタッフ同士の関係性も強く、楽しい職場に出会える可能性が高いと思います。
写真引用:ライフスタジオ(www.lifestudio.jp)
経験がなくても大丈夫?
A.(ママカメラマンCさん 30代・女性)
色んなケースがあると思いますが、私自身カメラマンとしての経歴は全くゼロからスタートしました。
スタジオにもよると思いますが、今努めている子供写真館では様々な撮影教育があり、カメラの基本的な操作から、撮影のコツまで1から学ぶことが出来ました。もちろん最初は撮影のアシスタントからスタート。衣装の提案や、撮影空間のインテリア作りなどノウハウを学ぶことが出来て楽しかったです。
A. (シニアカメラマンDさん 50代・男性)
カメラマンとしての経験は無くてもいいですが、カメラの操作や取り扱いに関する最低限の知識は身につけておいた方が良いでしょう。
自分なりの撮り方でもいいので、カメラに慣れていることが大事です。趣味の写真は何度も取り直しても良いでしょうけれど、人様にお金を頂戴して出せるほどの写真を撮るためにはそれなりのプロ意識は必要だと思います。
最近はカメラの性能もよくなり、簡易的で高機能なものも多いとは言え、プロ仕様の一眼レフカメラの機能と操作方法ぐらいは事前に勉強して欲しいです。
女性でもできる?
写真引用:www.freepik.com
A.(フリーランスカメラマンBさん 20代・女性)
もちろんです!
自分を含め、周りにも大活躍中の女性カメラマンがたくさんいます。もちろん機材を持ち歩くのがしんどい時もありますが(笑)
個人的には女性カメラマンの方が繊細な表現ができると思っています。特に、子供の写真を撮る時は男性カメラマンより女性カメラマンの方が馴染みやすいので指名される場合も多いです。
女性カメラマンの活躍場所はたくさんありますので、ぜひ皆さん仲間に入って欲しいです!
年齢制限は?
A. (シニアカメラマンDさん 50代・男性)
カメラマンにとって特に年齢制限はございません。
ただし、撮影する分野によってバリバリ働ける時期とそうではない時期はあると思います。結婚式のスナップや野外撮影は若い世代の方が動きやすいと思いますし、スタジオ内の撮影は割と長く働ける環境課と思います。
ですが、体力と実力の勝負なので「現役」というのは人それぞれではないでしょうか。自分はまだまだ現役だと思っています(笑)
【先輩カメラマンの声】
好きを仕事にするためのアドバイス
最後に、現役プロカメラマン4人に、カメラマンを夢見る皆様へ贈るアドバイスをご紹介します。
写真を撮るのが好き=仕事ではない
A.(スタジオカメラマンAさん 30代・男性)
好きなことが仕事になると、理想と現実の間で葛藤が生まれます。お金を頂戴している以上、依頼人(顧客)のニーズに合わせた写真を提供するのが仕事なので、自分が苦手な分野でも写真を撮らざる得ないことがしばしばあります。最悪、自分の意思無しで、向こうの言い分に合わせてシャッターを切るだけの気分になる時も。
フォトグラファーやカメラマンという仕事が見た目は自由で華やかに見えるかも知れませんが、そのような作品が撮れる人はわずかです。まずはウェディング、物撮り、家族写真、子供写真、プロフィールなど色んな分野を経験してみて、理想と現実のバランスを取ると良いでしょう。
自己ブランドを構築しよう
A.(フリーランスカメラマンBさん 20代・女性)
フリーで撮影をしていると、撮影依頼のばらつきがあるので撮影一本で生活が成り立つまではかなり時間がかかります。
登録してあるサイト以外にも、周りの人に自分が写真を撮っていることを積極的にアピールして、オフラインでも紹介してもらうのが必要です。
そのためには、今まで以上に人との関係づくりが大事かと。所属しているスタジオのブランドとかではなく、自分自身が一つのブランドになって、信頼関係を築く努力をしなければなりません。
自分の撮りたい写真は何か考える
A.(ママカメラマンCさん 30代・女性)
趣味から始まった写真が、まさか仕事になるとは思いませんでしたが、カメラマンになって一番感じたのは実力の幅の狭さ、でした。
子供のかわいい写真を撮るのは好きでしたけど、いざプロカメラマンとして自分がどこを目指しているのか、自分の世界観は何かを考えるのにかなり時間がかかりましたし、今でも答えを探している過程です。
写真の技術面はもちろん、「どんな写真を撮りたいか?」という根本的な質問を探しながら撮影を続けていきたいと思います。
SNSは選択ではない、必須!
A. (シニアカメラマンDさん 50代・男性)
時代はもはやSNSが主流になっています。
会社に所属しなくても、SNSで話題を集め一躍のカメラマンにになったケースをみるのも珍しくありません。
逆に、業界では名の知れたプロカメラマンでも、一般の人には知られてないのでだんだん影響力が薄れていくのを感じます。時代の波に乗って、ニーズのあるところに積極的に自分をアピールしなければなりません。
そのためには、昔のやり方にこだわらず撮影の技術や編集能力もアップデートしていかないといけません。