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年賀状を送ろう!ステイホームの今こそおすすめする、新年のご挨拶

今年もいよいよ年賀状のシーズンがやってきました。
ここ最近は年々数が減っていると言われる年賀状ですが、今年は少し事情も異なるようです。長距離の移動がはばかられる今だからこそ、やっぱり顔を見せてのご挨拶をしたいですよね。文明の利器を用いるのも良いですが、昔ながらの風習を大切にしてご挨拶をしてみるのも素敵です。ステイホームの今だからこそ、ちょっと手間と時間をかけてのご挨拶。『年賀状』を送ってみてはいかがでしょう?

 

『年賀状』ってそもそもなあに?大人の基礎知識編!

写真引用:PAKUTASO

お正月の朝、白い息を吐きながら郵便受けを見に行って、束ねられた年賀状を取り出した時のあのワクワク感は、誰しもみんな思い出に残っていますよね。日本のお正月の風景として欠かすことのできない『年賀状』という風習は、いつから始まったものなのでしょうか?
年賀状の起源についての最も古い記録は平安時代にまで遡ります。とある貴族がしたためた手紙の文例集に、年始のご挨拶の文例が残されているのだとか。昨年にお世話になった感謝と、新しい年も親しくお付き合いをしてくださいね、という意味を込めたご挨拶状として、現代まで続いている風習は平安時代からあったのです。
しかし、この頃はまだ貴族の嗜みのひとつ。一般庶民に『年賀状』という風習が定着してくるのは、街道の整備がされ離れた距離を飛脚が行き交うようになる、江戸時代の頃です。この頃はまだ封書でのやりとりでしたが、明治維新後に創業された郵便事業によって日本全国を網羅する郵便制度ができあがり、『郵便はがき』が登場します。この『郵便はがき』の普及によって、年賀状は一気に広まりました。年賀状専用の『年賀はがき』や『お年玉付き』という世界的にも珍しいはがきの発行により、『年賀状』は一気に国民的行事として浸透していったのです。

 

SNSの普及で減少傾向の年賀状。しかし今年は!!?

写真引用:Freepik

2004年には44億枚もの数が行き交った年賀状ですが、携帯電話やパソコンの登場によって徐々にその数は減少傾向に。2020年の取り扱い枚数は24億枚だったそうです。
昔と違って、今や地球の反対側にいる人とでもリアルタイムで顔を見ながら話ができる時代。SNSの普及も大きく影響し、送信すれば即座に反応が返ってくる手軽さやスピーディーさが当たり前、という時代の中で、郵便という形態でのご挨拶である年賀状文化はどんどん縮小傾向にありました。
しかし、今年はご存知の通り、新型コロナウィルスの世界的な大流行に伴い人々の暮らしは一変。生活様式の変化に迫られ、おうち時間が増えていく今、改めて見直されているのが時間と手間をかけた丁寧な暮らしについてです。
多忙な現代のパパさんママさんにとっては、『時間』が短縮できること、手軽でスピード感のあることが良いとされてきましたが、結局は短縮できた時間に次から次へとタスクを詰め込んでしまってずーっと忙しいまま……なんてことも。しかし、便利な機器やサービスが多様にある中で、敢えて手間と時間をかけるやり方を選択することによって、その時間をじっくりと味わって使うことができます。手間暇をかけて行うからこそ、自分自身がちゃんとそこに関わった、という達成感も得られるのかも知れませんね。
敢えて時間をかける、敢えてアナログなことをしてみる、というのも、新しい発見に繋がります。ステイホームの今だからこそ、見直されている昔ながらの風習や伝統。『年賀状』もそのひとつです。携帯やパソコンの画面に表示される顔ではなく、自分の中で相手の顔を思い浮かべながら、手書きでメッセージを書いてみましょう。書いてから届くまでのタイムラグも、きっとワクワクできるはずですよ。

 

1年の始まりのご挨拶。どんな年賀状にしましょうか?


写真引用:Freepik

昨年お世話になった人。新しい年にもお付き合いを続けていきたい人。お仕事でとってもお世話になった人……そんな人たちへのご挨拶が『年賀状』です。感謝の気持ちや親しみや、相手への敬意を込めて送るものですから、礼儀やマナーはしっかり抑えて、せっかくなら自分たちらしく気持ちを伝えられる年賀状が良いですよね。ひとくちに年賀状と言っても、送る相手によってはわきまえておくべきポイントもあります。

上司や先輩、お仕事関係の人には敬意と礼節を持って

写真引用:PAKUTASO

『賀詞』という新年のお祝いの言葉がありますが、目上の方へは二文字以下の賀詞は使わない方が良いとされています。例えば『賀』『寿』『賀正』『迎春』等がこれに当たり、これらは漢字の意味としては「おめでたいことです」「新春を迎えました」という意味でしかないので、丁寧さに欠けてしまうのです。それに対し『謹賀新年』は「謹んで新年をお祝いします」といった、相手への敬意を込めた丁寧な気持ちを表す漢字が入っているので、敬語の挨拶として用いられます。目上の方への賀詞はこちらを使うようにしましょう。
また、写真を使った年賀状は、オフィシャルな関係の上司や取引先の方といった仕事上のお付き合いしかない相手の場合は失礼と受け取られる場合がありますので注意しましょう。年賀状は、お仕事関係の方とプライベートの繋がりの方用に、2種類用意しておく方が良いですね。

プライベートな間柄の友人知人へは、顔の見える年賀状を!


写真引用:Life Studio公式HP

プライベートなお付き合いの方であれば、ぜひ写真付きの年賀状がおすすめです。新しい年の最初のご挨拶ですから、顔の見える写真で気持ちを伝えたいところ。とは言え、子供やペットのみの写真や、携帯で撮った画質の写真でごちゃごちゃとコラージュしたような年賀状は、人によっては不快感を感じさせてしまう場合も……。年賀状の本来の目的は、これまでの感謝とこれからも親しいお付き合いをしましょう、というご挨拶です。せっかくならきちんと顔の見える、近況報告になり得る近影の写真で年賀状を出すのが望ましいところです。携帯のカメラも進化していますが、年賀状用の写真はぜひ写真スタジオで撮りましょう。家族みんなの自然な表情を引き出してくれる写真スタジオでの写真なら、新年の清々しいご挨拶にぴったりですよ。もらった相手があなたのことを思い出して、会いたいな、話したいな、と思ってくれるような年賀状にしたいですね。

 

年賀状作りにおすすめのサイトはこちら

郵便年賀.jp

SHIMAUMA RRINT/しまうまプリント

おたより本舗

 

ちなみに、当サイトではおすすめの写真スタジオでの家族写真についての記事もUPしています^^家族写真を使った年賀状を作る時には、写真という素材がとっても大事!!こちらの記事もぜひ参考にしてみてくださいね。

 

まとめ

写真引用:Freepik

2020年はいろんな価値観がちょっと変わって、慌ただしい現代人の便利で効率的なライフスタイルから、敢えて手間と時間をかけながらゆっくり家族や自分に向き合うような、そんな丁寧な暮らしに注目が集まっています。この機会に、昔ながらの伝統や風習を改めて大切にしてみるのも良いですね。